こんばんはイオンピープルです
前編 中編 後編と「銀河鉄道999」並に長い話になってしまいました

5日目本日のコース
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五色ヶ原から室堂へ向かうルート ある意味今回の旅の最大の核心部です

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3時起床 風は相変わらず強く雨は夜更け過ぎに雪へと変わっている サイレンナ~イ~ホリ~ナアイ~♪
予報を確認したが明日になっても天候はあまり変わらない模様 黒部ダムの方へ降りることも考えたがコースタイムが長くもう1日追加になりそうだったので却下 室堂で1泊して立山三山回る予定もキャンセルして下山する(出来るのか?)

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カレーリゾッタ、カロリーメイトで朝食
ちょっと本気出さないと今日はヤバい
昨日の昼から頭痛が出てきていたがそんな事は言ってられない

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ハードシェルを着込みチェーンスパイクを着ける ある程度の雪は想定していたが吹雪になるとは思ってなかった
出入口のチャックも氷っており素手で溶かさないと出られない

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風が弱くなったのを見計らって撤収
2晩世話になったテント場を後にする
2日持ってくれたツェルトにも感謝 頼りないただの布だが十分使える

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視界はこんな感じで風が強い
2500mでこの程度だからこれから超える山のことを考えるとゲンナリする

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分岐を見落とし山荘の方に行ってしまう
さい先の悪いスタート

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2350mのザラ峠まで下り2700mの獅子岳、2800mの鬼岳、2900mの龍王岳を超えないと室堂まではたどり着かない
時折耐風姿勢を取らないといけないほどの烈風が日本海側から襲う バラクラバ、ゴーグルは持ってきていないので吹雪が顔に当たり痛い

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風の弱い所で休みながら進む

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一瞬吹雪が止んでも雲は重く立ち込めている
晴れたのはこの瞬間だけ

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正しいコースを示すペンキは雪に隠れて全く見えない
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ある程度のルートは想像がつく
想定外の所に道がついていない限りは何とかなりそう

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「グエッ グエッ」とまた雷鳥に会う 警戒心が薄いのか逃げようとしない そんなんだから猿に捕食されてしまうんだぞ

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この辺から道が分からなくなる
GPSとにらめっこしても正しいルートが見つけられない
東側なので風の影響がないのが救い

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う~ん…

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それっぽいルートを通ってみるが道が続かない

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グズグズの斜面に草が生え浮き石が多い
1時間ほどさ迷う

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足元の斜面が崩れ3mほど滑り落ちるが足掛かりになりそうな石に足を引っかけて止まる この時点で昼の12時頃13時迄に正しいルート見つけられなかったら救助要請かと本気で考える それでもこの天気じゃ助けが来るのは明日以降だろうな
地図を開きもう一度地形を確認する

           「ティキーン!」

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赤いルートが正しい道なのだが見つけらないので崖下まで降りて登り返す白線のルートを思いつく! 斜面も緩そうだし何とかなるだろう チェーンスパイクを確認してザックを背負い直しハイマツの斜面をよじ登る

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何処を撮っているのか分からないが時系列にこの写真があった

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なんとか登山道に復帰 救助要請しなくて済んだ  稜線に近く吹雪で顔が痛いが死ぬ心配は少ない

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吹雪で眼鏡に雪がつく→体温で溶ける→凍る→視界が無くなるのコンボ 予備の眼鏡を持ってきているので掛け直しながら進む

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富山大学の施設
風の避けられる所に入ってお湯を飲む
吹雪の収まる気配は全くない

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一の越山荘かな ここももう終わっている

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室堂山荘(営業中)へ向かう人とすれ違う
2,3言葉を交わすが顔がかじかんで思うように声が出ない
明日も天気悪いんだがなぁ

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やっと室堂ターミナルへ到着
ここでも吹雪さすがに人の出は少ない
ここからバスとケーブルカーで立山駅へ

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長い戦いだった…吹雪の中3000m級の山を超えるとは考えてもいなかったよ
代償登山の真髄を見た気がした
標高475mの立山駅では雪ではなく雨

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銭湯に入り富山のB級グルメブラックラーメンを頂く 味?ここでも代償を支払っておきましたよ(笑
あとは千葉までのんびり帰ろう


おわり